【オーバーウォッチ2】2025年不参加を決定した北米最強チームのオーナーがブリザードを痛烈批判

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カナダを拠点にする北米最強のOverwatchのプロチーム「Toronto Definat(トロント・デファイアント)」が、6年間続いたチームブランドの解散を発表した件について、チームオーナーのAdam・Adamouが、インタビューに応じ、オーバーウォッチ2のeスポーツシーンに関するブリザードの対応を厳しく批判したことが海外でニュースになっています。

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2024年の競技シーンでは、2024オーバーウォッチチャンピオンズシリーズNAステージで4度の優勝と、ドバイで開催されたeスポーツワールドカップ(EWC)で準優勝という輝かしい成績を収めたにもかかわらず、トロント・デファイアントは2025年のオーバーウォッチ世界選手権シリーズ(OWCS)への不参加を決定しています。

インタビューでAdamou氏は、不参加の理由としてブリザードのeスポーツへの取り組み姿勢を挙げています。

主な批判点は以下の通りです:

  • チームパートナープログラムの不透明性:収益分配の詳細が不明確で、投資に見合わない可能性がある。
  • ブリザードの慎重すぎるアプローチ:1兆ドル規模の組織の一部でありながら、小さな一歩しか踏み出していない。
  • チームへの投資不足:eスポーツエコシステムへの投資が競合他社(Riot GamesやActivision)に比べて少ない。
  • スポンサー価値の提供不足:チームがスポンサーに十分な価値を提供できなかった。

Adamouは、オーバーウォッチがリーグ・オブ・レジェンドやCall of Dutyと同等の「Tier1」eスポーツになる潜在能力を持っていると評価していますが、ブリザードの決意不足がその実現を妨げていると指摘しています。
また、チームの収益源として重要なゲーム内コスメティックアイテムの販売については、「ユーザーベースや出版社からのサポートが十分でなく、チームが十分な収益を生み出せない」と述べています。

一方でチームスキンの復活などブリザードのeスポーツへの取り組みの兆しも見られますが、これについてもAdamou氏は「1兆ドル企業を補助するのは我々のビジネスではない」と強調し、ブリザードがより大きな投資と明確な収益モデルを提示しない限り、2026年の復帰は難しいとの立場を示しています。

1977年のファミコン世代。1995年からインターネットに触れて以来IT界隈の端っこに生息し、常に新しい事を追いかけ挑戦する日々。
最近は10代、20代の若者と交流し、彼らから多くのことを学んでいます。
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MIECみちのくeスポーツサークル代表
(一社)仙台eスポーツ協会事務局 兼 気仙沼支部長
聖和学園短大「ソーシャルeスポーツ」非常勤講師
総合学園ヒューマンアカデミー仙台校e-Sportsカレッジ担任講師

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