世界初のeスポーツはスタンフォード大学で行われた宇宙戦争

eスポーツ講座 歴史・雑学

軍事目的に開発された汎用デジタル式電子コンピュータの登場

いわゆる現在のコンピューターの祖先が誕生したのは、第二次世界大戦時の1940年代です。
1941年、アメリカのアイオワ州立大学で「ABC(アタナソフ&ベリー・コンピュータ)」が稼働しました。
1942年にはイギリスで暗号解読機『Colossus』が開発され、1946年にはアメリカがENIAC (Electronic Numerical Integrator and Computer)を大砲の弾道計算用として開発しました。
これらのコンピュータは、第二次世界大戦中に軍事用途として開発されたものでした。
その後、巨大なメインフレームを持つ大型コンピュータ全盛期が続くが、1960年に、研究室や設計室などの環境で使用できる『ミニコンピュータ(ミニコン)」として、DEC社からPDP-1が登場した。
このPDP-1というミニコンピュータは、1962年にMIT(マサチューセッツ工科大学)に寄付されたことにより、ハッカー文化を生み出したと言われています。

スタンフォード大学の学生が世界初のシューティングゲームを開発

同年、MITに寄付されたPDP-1を用いて、スティーブ・ラッセルという学生が開発した「Spacewar!」というゲームを、学内年次科学セミナーで発表しました。
これは、世界初のシューティングゲームとされ、史上初のゲーム専用コントローラーが製作され、パブリック・ドメイン・ソフトウェア(オープンソース)として無料で配布されました。

ギネスも認定世界初eスポーツ大会:「スペースウォー!」賞品は雑誌1年分

このゲームは評判となり、全米50カ所に配置されていたPDP-1に広がることになり、ついには1972年10月19日にアメリカのスタンフォード大学で「Spacewar!」の大会が開催されました。
これがコンピューターゲームによる最初の競技大会、eスポーツの始まりと言われています。
この大会には、24名のプレイヤーが参加して、大会の優勝者には、Rolling Stoneの1年分の定期購読が賞品として贈らたとのことです。
なお、世界初のビデオゲームトーナメントとして、ギネスの世界記録にも認定されています。

【この記事の投稿者】
最近は専らValo。みんなとオンラインで色々なゲームがしたいお年頃。
仕事人間?からゲーマーに復帰して5年。まだ進化できると信じて毎日の射撃練習は欠かせない。

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MIECみちのくeスポーツサークル代表
聖和学園短大「ソーシャルeスポーツ」非常勤講師
総合学園ヒューマンアカデミー仙台校e-Sportsカレッジ担任

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